短時間でラテン・アメリカ史を概観できる好著
 
 インカやアステカなどの中南米文明を専門とする東大名誉教授が書いたラテン・アメリカ史。
中公新書ならではと思わせる、
コンパクトでありながら内容の濃密な一冊です。


 本書はまずゴンドワナ大陸から南アメリカが分離し、
ローラシア大陸から別れた北アメリカとつながっていった2億5000万年前から説き起こします。

 それに続くのは、
アジアから渡来した民族が各地に定着し、
他の文化圏からの影響をほとんど受けず固有の文化をはぐくんでいった15世紀までの時代。

 さらに、
コロンブスの大航海から始まったスペイン・ポルトガル文化の侵食によって形作られたラテン・アメリカの黎明期。

 そして17世紀以降、
スペインの黄金時代に陰りが現れ、
やがて他のヨーロッパの列強の影響力が増大する時代。

 最後には20世紀、
アメリカ合衆国の経済支配が決定的となった現代。

 こんな具合に時代区分しながら著者は、
ラテン・アメリカの歴史を短時間で概観できる読み物に仕上げています。


 ラテン・アメリカ史を彩る様々な政治家・経済人・革命家などを具体的なエピソードとともに紹介していて、
読んでいて飽きることがありません。

 
 また、
エンコミエンダ、
千年王国思想、
クリオーヨ、
カウディーヨといったラテン・アメリカ史を特徴づけるキーワードと共に歴史を切り取ってみせるところも、
決して衒学的ではなく、
門外漢にも理解が進む方法で綴っているところが魅力的です。


 本書が著わされたのは1998年。
既に10年以上がたちました。
この間、
ペルーのフジモリ大統領は政権を失い(2000年)、
ベネズエラのチャベス大統領はあからさまなまでの反米姿勢を示し、
ボリビアでも反米モラレス政権が誕生(2005年)しています。

 一方でキューバのカストロは病を得て(2006年)、
公の席に姿を現すことも少なくなりました。


 著者には21世紀のラテン・アメリカ史を加えた改訂版を期待したいところです。
物語ラテン・アメリカの歴史―未来の大陸 (中公新書)

その他の感想

ちょうどいい楽器
味はおなじみなので値段について
値段が安く性能もシンプルです。
ごまにはごまだけど・・・
断然こっち☆
火花散るビート!
コスパ最高!!!なのですが熱暴走に注意!
噴火のシーンはドキドキします。
上・中・下読みました。最近読んだ本ではベストでした。
不良品(メーカー対応も×)で残念でした
ほぼ、合格点!
中間に以上に熱い場所があり2倍ぐらい色も白に設定しても、青く ピンク色に設定しても薄青く、危険、はずれ商品ですね、
愛用している 2015.04.22
主なモバイルバッテリー非対応
学生靴だけじゃもったいない
入門編であるがかなりの良書
クールビズにピッタリ
脱げちゃう
Great Price! Stickers for years!
アクアリウムに利用
根本から壊れた
高校数学へとつながる中学数学
サハラ砂漠には全てがある。
まだ試していません
MFタイプなのか?
とりあえず効きます
お遊戯会で使用します
純正には純正を
高速走行感が良くなった気がします。
美しくて上品なティーポットのカレンダー
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