エルヴィスの生涯を知るには格好の映像です｡最後は泣かされますよ！！！

貧しい生まれから､全米そして世界のヒーローになりながらも､徹底的に世間にいじめられ､未曾有の数々の記録や､他の誰も表現し得ないその歌声にも拘わらず､ある意味では十分に吟味されないままの先入観や偏見によって､時に不当に低いと感じられるエルヴィスの生涯と評価ですが､彼の４２歳の生涯の概要を知るには､良く出来たドキュメンタリータッチの映画(1981年制作)です｡(当時の実際の映像と､改めて作られた映像を編集してあります｡)これは没後３０周年の企画で､(1)オリジナル劇場版(約1時間41分)と(2)ビデオ版(約2時間23分)の二枚組です｡記録時間の差は４２分ほどありますが､劇場版はビデオ版に編集されている要所要所のエピソードが所々カットされています｡映像の質そのものは､劇場版がより良質であり､鮮明でスッキリとした映像を楽しめます｡劇場版は１６：９のビスタサイズですが､ビデオ版は４：３のテレビサイズの画面です｡劇場版には特典映像として､｢グレイスランドを訪ねて｣(約9分)(エルヴィスの愛馬ライジングサン､車のコレクション､数々のゴールデンレコードやトロフィー､ラケットボールコートの映像等ですが､ゴースト等で画質は劣悪です｡これらの映像は､現在のグレイスランドの内部の様子とは異なります｡また､現在ラケットボールコートは､以後にセールスされた膨大なゴールド･プラチナＣＤや各国のナンバーワンチャートに輝いたプレート等で天井あたりまで埋め尽くされています｡)と｢エルヴィス･オン･ステージ｣｢ディス･イズ･エルヴィス｣の劇場予告編が含まれています｡(この劇場予告編には､日本語字幕は設定されていません｡)綺麗な映像なら劇場版を､じっくり観たいならビデオ版という観かたもできます｡いずれを観ても､私は終わりに近づくと必ず胸にグッときてしまい､恥ずかしながら涙を禁じえない思いもしてしまいます｡理由はここではお話できませんが､一度ご覧頂ければ判って頂けるものと思います！！！