「告発の正義」と「検察の正義」の対立などの実相を、さまざまな裁判例を通して明らかにしてくれている
本書の『まえがき』を読むと、
告発には、
マスコミなどへの内部告発のような「社会的事象としての告発」と、
捜査機関に対して犯罪事実を申告して処罰を求める「法律上の告発」があるのだそうだ。
また、
この「法律上の告発」において、
被告発人の処罰を求めることが「告発の正義」であり、
それは、
本来であれば、
「刑事処罰を求める」という点において「検察の正義」と重なり合うはずだが、
状況によっては両者の対立が生じることがあり、
その実相を実際の裁判例を通して明らかにすることが本書の目的ということのようだ。
 

筆者は、
それに先立ってまず第一章で、
「社会的事象としての告発」について、
マスコミへの内部告発にとどまらず、
裁判にまで発展した二つの事件の実態を紹介し、
内部告発などによって明らかになった事件、
不祥事の多くが、
その背景にある構造的問題が捨象されて単純化され、
世の中に大きな誤解を受けており、
マスコミなどそれを受け止める側の姿勢や取り上げ方によっては、
それが、
かえって社会的弊害につながってしまうことにもなりかねないと、
警鐘を鳴らしている。
 

本書の本題については、
第二章で「法律上の告発」や「告発の正義」と「検察の正義」との関係についての基礎を総論的にさらった後、
第三章以降で、
我々一般市民にはなかなか知り得ない特に「検察の正義」というものの実態と、
「告発の正義」との対立や力関係の変遷を、
さまざまな裁判例を通して明らかにしてくれている。
 

そんな中でも、
筆者が検察から公取委に出向していたときに「告発の正義」を実現する方向で取り組んだにもかかわらず、
「検察の独善」に跳ね返されたという第三章の埼玉土曜会事件と、
筆者が主任弁護士を務めて「告発の正義」が「検察の正義」に歴史的な敗北をもたらしたという第五章の美濃加茂市長収賄事件は、
当事者しか語れない経緯が生々しく詳述されており、
出色の読み応えがあった。
 

筆者が語る埼玉土曜会事件における告発見送りの真相は、
後の中村喜四郎衆議院議員の斡旋収賄事件の際に裁判所に認定された経緯とは異なって、
公取委トップにとっての「告発の正義」と、
検察幹部の「検察の正義」とは、
こんなものなのかとがっかりさせられるものであり、
それに抗し切れなかった筆者自身の率直な自責の念も語られている。
告発の正義 (ちくま新書)

その他の感想

努力が強さに反映されれば、もっと面白くなると思います
ぴよちゃんは表紙のみ・・・
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間違いなく良い本です。
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