環境アートでいっぱい

カプコン（CAPCOM)とDONTNOD Entertainmentはゲーム『Remember Me』でなかなかシュールな暗黒郷を作り上げた。


その世界は２０８４の新しいネオ-パリにある。
町の一部にはかっこ良く輝く高速ビルが立っていて、
ほかの場所は汚く寂れた感じがする。
このゲームのアートディレクションはすばらしく、
美しい建築の上にsci-fi要素がいい感じに重なっている。
パリなのだが、
見かけも感じもだいぶ違う。


このアートブックは１８４ページあり、
ハードカバー。
出版社ダークホース(Dark Horse) は厚く光沢の低い紙を使い、
複製の質はとても良い。


本の半分ほどはネオ-パリの素晴らしい環境アートである。
路地、
道、
スラム街やインテリアのシーンなどがあり、
デザインは良く、
雰囲気がありリアルだ。
多くは写真から得るようなレベルのディテールで描かれている。
どれにもとても驚かされる。
一つ一つのイラストレーションが時間をかけて見て、
見た絵を吸収するためにあるのだ。
ほとんどはページ半分ほどのサイズで印刷されていて、
小さく印刷されているものはもっと大きければ良かったと思ってしまうだろう。


本の残り半分はキャラクターデザイン。
デザインは人間が中心だ。
スケッチはあまりなく、
ほとんどがとても細かく描かれている。
アートが２ページ分ある所以外、
各ページに良い量のコメントが書かれている。


この本の素晴らしい作品を作った人々の名前を出さないわけにはいかない。
彼らはAleksi Briclot、
Michel Koch、
Frederic Augis、
Gary Jamroz-Palma、
Gregory Z. Szucs、
Paul Chadeisson、
Edouard Caplain、
Alexis Smadja-Fellous、
Bastien Ramisse、
Regis Capotosto、
Yan Le GallとCristian Buliarcaだ。


これは最高のビデオゲームアートブックだ。
そして、
これはDONTNOD Entertainmentの最初のゲームだ。
これからもっとゲームを出してくれることを期待している。