歴史に爪痕を残した「信仰」の遺伝子
本書は宗教的な視点で書かれているので、
政治的プロパガンダの側面については検証されていません。


八紘一宇という言葉は、
昔の政府や軍が作ったものではなく、
還俗した法華宗の宗教家、
田中智学による造語とのこと。
大正2年のことだったといいます。


日蓮に惹かれる智学にとって、
この語は実存を懸けた信仰告白でもあったのでしょう。

彼は国柱会という宗教団体を立ち上げ、
まさに法華の太鼓のようにアクティブな活動を展開したようです。


国柱会には、
石原莞爾、
宮沢賢治が入会していました。

この2人にとっても、
日蓮への思いは実存を懸けた熱いものだったことが見て取れます。

賢治作品も満洲建国も、
彼らの信仰と深い関係がある。
「雨ニモマケズ」の最後の7行は省かれることも多いようですが、
法華宗のお題目を中心に6つの仏を配置した「本尊曼荼羅」(いわば文字による曼荼羅図)であると本書は説明します。


石原は対米戦というハルマゲドンを経て世界が浄化される(天皇の威光の下に世界が統一される)という考えを持っていたらしい。

こういう石原の最終戦争観と法華信仰との関わりは、
まことに理解が難しい。

石原は世界をえらく単純化してたんだなという感じはする。
いわば自分の好きな食い物は他人も好きで当然と思うような、
素朴すぎ、
一面的な価値観。

それが宗教的感性の限界だったのかもしれないが、
同時に、
経済官僚によって推し進められる満洲経営の実態を見た失意の石原を支えたのもまた信仰だったはず。


北一輝の宗教性についても書かれていますが、
彼の精神世界はカオスです。
法華経と天皇のどっちが中心かといえば北にとっては天皇だったのでしょう。

といって、
天皇を称賛するために宗教的イメージを使ったのかというとそんな意図的なものでもなく、
たぶん当人も困惑するほど強いパトスが存在した模様です。


本書ではもう一つの言葉がフェードインしてきます。

「不惜身命」。
こちらは智学の造語ではなく、
経典にオリジナルがある。
八紘一宇 日本全体を突き動かした宗教思想の正体 (幻冬舎新書)

その他の感想

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面白くなってきたと思う
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よくまとまってます。
完璧とはいえません
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