サブテキストとしてスグレモノ

ストーンズの楽器に関する本で、
さすがにここまでの物は無い。
楽器だけが羅列されているだけでなく、
メンバー達の証言を交え時系列的に追っていく。
例えばストリートファイティングマンのベーシックトラック録音に使ったカセットレコーダーなども紹介されているし、
そこに加え勿論、
詳細な楽器の紹介、
今まで見た事のあるキースの写真のギターの入手方法など・・・本人所有の実物、
もしくは同型のモデル、
そしてマニアにとって一番嬉しいのはそのギターがどの曲で使われたかなどが分かり(全てでは無いが)資料的価値は極めて高い。
特にベガーズバンケットからレットイットブリードに至るくだりは非常に面白く、
本書を読めば彼らの音楽が何倍にも楽しくなる筈。
ストーンズの音楽の脇に置いてサブテキストとして末長く付き合えるスグレモノです。
一つ残念なのは各楽曲の使用楽器クレジットがあれば1万点だったが、
無理か？