フレッシュな入門書

「"中学英語で”730点とは大きく出た」と最初は思いましたが，英文と設問自体は決してイージーでなく，Part 7まで一通り学習を終えてみて，なかなか歯応えがありました。
確かに英文法の根幹は中学であらかた学習を終えていますし，高校で習う「過去完了時制」「仮定法」「分詞構文」etc.がTOEICと無縁な訳はないけれど，「Yes/No疑問」「wh-疑問」「現在進行形」「受動態」をパーフェクトに理解できているか否かにより，リスニングセクションやPart 5の解答に大きな力差が出ます。
そうした意味で，TOEICへの最初の取り組みとして，はったりのない本書はお勧めできるかと。

(1)　構文の図解がデカい。

(2)　中学英語の理解・復習からTOEICレベルへの誘導がスムーズ。

(3)　ボキャブラリーのまとめが充実。
必須語句のセレクトは概ね妥当。

といったところが利点でしょう。
初心者を意識した（?）解説の"語りかけ口調”とか，好悪の分かれるであろう要素もありますが。

なお，CD音声（米語♂と英語♀）の読み上げはやや速めか。