安全と快適のバランス

本書を含めシリーズ３冊が達成したことは、
我々が手に入れた快適さというものが、

一方では何かを犠牲にして得たものであることを明らかにしてくれたことであろう。


加工食品、
スーパーに続き、
毎日食べている野菜についてもいつの間にかそう思い
こんでいること（緑の濃い野菜が体に良い、
など）が間違っていることを実証して
くれる。

本書の言う安全な野菜だけを食べて生活できることは理想だが、
現実的には庶民と
して低コストで必要な野菜を摂っている快適さを手放すこともできはしない。


大事なことは、
こういう事実をきちんと踏まえた上で、
安全と快適を考えて
上手に野菜を選んでいくことだろう。


養殖の魚と天然の魚、
どちらがおいしくて体に良いかは誰でも知っているのに、

考えてみれば同じことが野菜については誰も知らない。


毎日の野菜の摂取量を考えたら、
本書を読んでおくことは対時間も対費用も
効率の良い投資であろう。