オールカラーでサイズも大きい。コストパフォーマンスは悪くない

日本の国宝建築を取り上げ、
その特徴や見所をパターン別にまとめた本。
古寺、
塔、
阿弥陀堂、
城、
茶室、
書院、
禅宗様、
古社、
大伽藍、
霊廟、
洋風建築の１６のカテゴリー別になっていて、
配置や構造図や間取りの絵を交えながら鑑賞のポイントが分かりやすく書かれてある。


オールカーラーでサイズも大きいので、
写真は見栄えがする。
ただ、
100ページに満たないので、
量的には物足りない。
また、
全部の国宝の写真が載っているわけではない。
それから、
茶室の写真の一枚がボケボケで電気コードも写っているのは残念。


どれかひとつをじっくりという用途には物足りない。
日本の国宝建築全体をざっと俯瞰する入門用のガイドといったところである。
「国宝建築史図解」「国宝建築略年表」「国宝建築地図」「国宝建造物全リスト」というのもある。
コストパフォーマンスの良さと日本の伝統建築の流れがビジュアルに理解できるという点を考慮して四つ星。