プロテニスファン的にはウィンブルドンレポート号

巻頭でウィンブルドン男女シングルス決勝のレポート記事。

表紙も含めて錦織よりも彼らを優先した判断にはプロテニスファンとして拍手を送りたいです。

いくら錦織の注目度が高いといっても2回戦棄権敗退では見るべきところに乏しいですから。

大会レポートとしては他に注目の試合や選手にフォーカスを当てた記事があり、

錦織の故障についても、
そこで触れられています。

注目試合としてはガスケ対ワウリンカの片手バックフルセット試合と、
フェデラー対マレーの準決勝が紹介されていました。


他にウィンブルドンがらみで気になったところとしてはドレスコードに関する話題が複数箇所で掲載。

あと海外記者コラムでクレーとグラスの切り替えに関する話題。

今年から全仏とウィンブルドンの間隔が一週間延びて対応しやすくなったことと、

一方で対応が難しくなるとしても芝のコートはもっと高速であるべきだというレジェンド選手の指摘について。

後者の前提としてサーフェスごとの速度差が縮小してきており、
プレースタイルが画一化している現状があります。

ほとんどの大会でベースライナーが支配しており、
純正サーブ＆ボレーヤーは上位から姿を消して久しい。

一昔前はマッケンローやナブラチロワがボレーが衰退する状況に対して
「テニスの多様性を守るべし」と主張していました。

その後フェデラーとナダルのライバル対決が盛り上がったためか、
最近はあまり聞かなくなっていましたが
今でも大御所の中にそういう主張をしてくれる人がいるのはありがたいことです。


最後に技術記事について。

巻頭特集が「攻撃ショットを磨こう！」、
中とじ特別企画で「スライスを極める！」。

自分自身はどちらかというと観戦ファンなのでこれらを実際に活かす機会はあまりないのですが、

実例としてプロ選手の連続写真が豊富なのはうれしいところです。