タックスヘイヴンとプライベート・バンキングに関する第一級の資料
本書は、
HSBCジュネーブのプライベート・バンキング部門に勤務していたイタリア・フランスの二重国籍をもつ筆者(エルヴァ・ファルチャーニ)が、
12万7千件もの顧客情報を銀行から盗み出し、
フランス、
イタリア、
スペイン等の司法・税務当局に提供したことで、
HSBCという世界屈指の国際的銀行がいかにタックスヘイヴンを利用し顧客に違法なサービス(脱税幇助)を提供していたかが明らかになったという記録である。


スイスのプライベート・バンクやマネーロンダリングというと、
日本に住む我々にはどこか遠い国の話のようだが、
リストの中には1,800人もの日本人や、
Jリーグに所属する外国人選手も含まれているのである。


本書が資料として貴重なのは、
ホイッスル・ブロワー(内部告発者)自身の手になるものであるため、
具体的かつ詳細に数々の税を逃れるテクニック・システムが紹介されていること、
政治家や財界人の実名が頻出すること、
さらには、
欧州各国ならびに米国が、
この問題を取り扱うに際し、
どのような利害関係から行動したかが詳述してあること等であろう。


ここでのキーワードは、
顧客・取引情報の「トレーサビリティ(追跡可能性)」であろう。
具体的には、
送金指示書を偽装(repair(修正)、
cover(上書き))したり、
情報の分割、
すなわち、
情報の保管場所や口座を国をまたいで分散したり、
情報を扱う部署を分散することで、
社内の各担当部署でも全体が見えないようにしたりといった手口がある。
特に国をまたいだ情報の分散化は、
各国が協調して捜査するのに時間がかかり、
その間に時効が成立してしまうという点で非常に有効である。
実際に、
本書では各国の司法当局がお互いの利害から協力関係を構築できない様が克明に描かれている。


また、
オプション等のデリバティブ(金融派生商品)・生命保険・プライベー・トエクイティの活用や、
借り入れ、
信託の活用(名義を受託者)もトレーサビリティを低下させるのに有効である。
プライベートバンカーの中には、
3つの異なるメールアカウントを使い、
送られてきたメールを分割して3つのサーバーに自動的に保存し、
メッセージを読む時にはソフトが自動的にすべての断片を組み立てて完璧なメッセージにするという手法には驚かされた。
世界の権力者が寵愛した銀行 タックスヘイブンの秘密を暴露した行員の告白

その他の感想

かなりピンク
問題なく付け替えられました。
義理の母へのお務め
とても良いパソコンです。
おもったよりも。。。
絵の具セット
Low quality item but excellent support
内容は良いが・・・
繰り返し聞くほどにGood!
イサック目当てです
青春の大滝詠一
なぜこんな出し惜しみを・・・
求めていたものであった
こういう部品にレビューも如何かと思いますが・・・
知識があっても、消化できない人への処方箋
Panasonic DVD-S700
電動ドリルでは…
滑ります
ANTEC DF-35で使用しています
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羽が
2回目は寝ちゃう勢いのダレさ
Mを購入しました。年のせいか、もう少し長めのショーツを購入すればよかったと思いました。
不具合がありましたが丁寧に対応してもらった
Kindle版で読むときの注意
自分で取り付けできました
なるほど~☆
付きました。
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