麻原と変わらない

本の内容は、
これまでのスピリチュアルリーダーたちが語ったことであり、

特段新しいことは見当たらない。


本書の目玉は何といってもKan.氏がテレポーテーションする写真であろう。


どのような意図で彼がこの写真を公開したのか分からないが、

この写真を見てKan.氏に興味を持った方は多いのではないか。


現在彼のセミナーは大人気で、
なかなか予約が取れないらしい。


この現象をみたとき、
1985年にオウム真理教の麻原が雑誌『ムー』で
空中浮遊の写真を掲載して人目を引こうとしたことを思い出させる。


もちろん空中浮遊はヤラセであったし、

そのことで大して信者数も伸びなかったようだ。


しかしあのような不幸な事件を経験した私たち日本人は、

このような自称覚醒者や超能力者のアピールにもっと慎重であって良いのではないか。


Kan.氏のセミナーに集まる人々は、
一体何を根拠に彼を信じているのであろう。

これまでに彼は公の場でテレポーテーションを見せたことはない。


まずはKan.氏が公の場でテレポーテーションを見せて証明すべきではないか。


証明できないのであれば麻原がやったことと本質的に変わらない。

ただの信者集めのヤラセ写真であろう。


証拠もないのに盲信する人々に警告の意味も込めて星一つとする。