現実に夢を見ること、そこに留まったこと
詩人とは時と場に隷属することなく、
時と場を新たに見出す、
あるいは創り出す者なのかもしれない。
本書を読み進める途次、
マラルメからポー、
シェリー、
バイロン、
キーツへと思いを致しながら、
そのようなことが思われました。

本書には1870年代にマラルメが主筆となって刊行したモード雑誌『最新流行』の他、
インド説話の翻案など、
マラルメの物した多くの散文が収められています。
ここに読むことができるのは、
『エロディアード』、
『イジチュール』、
『賽の一振り』などに窮まる、
時と場の灰燼の跡に立ち昇る孤高の詩情ではなく、
時と場の淀みで抽出されるのを待つ詩情を探る眼差しです。
現実と詩情の境域で物されたこれらの散文には、
マラルメという詩人の特異さが表れており、
それは夢(詩)と現実(小説)を仲立ちする還元剤あるいは触媒と言えるかもしれません。
時と場からの徒な逃避は同一座標系における軌跡に留まり、
時と場の原点での只管の佇みからこそ新たな時と場が拓かれる、
そのようなこともあるでしょう。
それはマラルメに限ったことではなく、
ポーは勿論のこと、
絶えざる出立の詩人であったバイロンについても言えるのではないでしょうか。
しかし、
その佇みに留まざるを得なかったのがマラルメの意に沿わなかったことは、
『賽の一振り』に読めるその先が啓く気配からも、
容易に想像できます。

『最新流行』の巻頭には、
「〈文明〉! それは、
「〈宝飾の世界〉においても、
〈家具の世界〉においても……創造する力がほとんど消えてしまった時代」とご理解下さいませ」との言葉が見えます。
ロマン派の夢がまだ息衝いていた時代にあってさえこう言わざるを得ないなら、
私たちの喘いでいる現在をどう呼べば良いのでしょうか。
末期? 葬送? それでも、
人の手で終わらせることのできない時と場にあって、
詩情へと昇華する夢を見ることはできるのでしょう、
汲み尽くせない現在に生きながら。
マラルメ全集III 言語・書物・最新流行

その他の感想

良い物はいい
指に優しく、髪にも優しい
素材が若干違うようだけど、まあ満足
草刈や枝切りで使用して満足
¥10,800もしたのに
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