「Ohuh?(ううっ)」という声が

　CD７枚組、
総時間約７時間３０分。
朗読は元祖キャリーこと、
シシースペイセクさん。
さすがアカデミー主演女優、
キャリーの「ううっ」という声が耳から離れません。
こんな風になるのかと関心しきりです。

　CD1枚目は作品の解説が10分ほどあります。
この辺は文庫本のあとがきや作者の「書くことについて」を読んでおけば理解ができるでしょう。
その後、
第一部が「BLOOD　SPORT」のナレーションとともに始まります（今度の映画でビリーがキャリーの好きな映画をブラッドスポーツと答えていたのはこの意味もあったのか）。

　ペーパーバックと一緒の買いましょう。
文庫本では紙幅の関係で削られた部分（例えばトミーにプロムに誘われるシーンでは、
文庫本では案外あっさりと誘いを承諾していますが、
原作では何度も、
授業に遅れるわと言って断ろうとしています）を見つけるのも面白いでしょう。

　こんな風に「キャリー」は読まれているのか、
こんな風に喋っているのかということが理解できれば、
また新しいキャリーの世界が見えるかもしれません。

　五つ星をつけたいと思います。