科学入門として最適の書

大図鑑と銘打ってるだけあって、
データ量は尋常ではありません。

数学、
物理学、
天文学、
医学、
生物学、
化学、
工学、
果ては量子力学まで
科学の主要な部門のほとんどを分かりやすい文章で濃密に解説しています。


それらの部門の発展過程を時系列順に配列して記載。

四大文明時代から現在まで
どのように人類の叡智が積み重ねられていったかが
理解できるようになっています。


錬金術から次第に化学に発展していった話などさまざまな
分野の歴史的考察を読むことができ、

祖先の血の滲むような努力があったからこそ
高度な技術の恩恵を受けられているのだと実感できます。

科学史の本としても素晴らしい出来です。


といっても難しい数式や科学記号を読み解く必要はありません。

500ページ近くあるので軽く読める分量ではありませんが、

ページをめくるたび色鮮やかな写真や解説文が飛び込んでくるので
楽しく科学の世界への旅行を楽しめるでしょう。


小学校高学年くらいから中学生くらいの読解力があれば理解していけると思うので
子供の科学教育に最適でしょう。

もちろん成人であっても読む価値のあるものです。

学校で習った内容を思い出したいという人、

また文系だったので、
科学全般の教養を
最低限知っておきたいという人にもオススメです。


各項目の合間に大発見をした科学者に焦点をあてた
コラムがあり、
アルキメデス、
ガリレオ、
アインシュタインなど
錚々たる面々が名を連ねます。

偉人列伝としても読み応えのあるものです。


巻末にさまざまな分野の公式、
単位、
元素記号を網羅した付録がついていますので
勉強の相棒としても心強い味方になってくれるでしょう。


かなり高価な本ですが、
それを補ってあまりある価値のある
知識の宝庫です。
ぜひ御覧ください。