ときに涙を堪えられない、壮絶な記録
1985年8月12日、
今から30年前に、
群馬県の御巣鷹山に日本航空123便(羽田発伊丹行)が墜落し、
乗員乗客524名のうち520名が亡くなった。
本書は、
その現場で遺体の身元確認の責任者を務めた群馬県警高崎署刑事官(当時)による、
127日間の壮絶な記録である。

著者が警察官を退官後執筆し、
1998年に発刊、
2015年に文庫化された。

本書には、
著者がまえがきで述べる、
「窓という窓を黒い幕で覆った体育館の中で、
汗みどろで作業をつづける医師、
看護婦、
警察官らの集団。
おびただしい数の死体が放つ悪臭と、
もうもうと漂う線香の煙。
時折、
館内の喧騒をつんざいて走る女の悲鳴、
号泣、
そして叫喚の声。
まさしく地獄絵図としかいいようのないおぞましい光景」が約300頁に亘って描かれており、
ときに涙を堪えられない、
心に迫るものである。

「死んで神に召されたので、
遺体を引き取る必要はない」という西洋人がいる一方で、
人としての形を留めず、
一見、
木の根や火山石にさえ見える離断遺体や部分遺体の身元確認を続ける、
現場の医師、
看護婦、
警察官たち。


生と死の捉え方は宗教や文化により一様ではないが、
こうした宗教観・死生観・価値観を体現する人々が、
日本を日本たらしめ、
支えているのではないかとさえ思う。

ノンフィクション作家による取材ではなく、
現場の警察官だからこそ、
センシティブな心の動きが描き得ている作品とも思う。

全世代の必読書のひとつと言える。

(2015年7月了)
新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)

その他の感想

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とても分かりやすい内容です
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