原子力と人間
 これは福島第一原発事故 (2011~ ) に関する本であるが、
著者は意外な地点から語り始める。

 アメリカのネバダ州で1951~1958年までに行われた、
合計97回に及んだ大気中の核実験と、
その降灰地帯となったユタ,アリゾナを含む西部3州の住民等の過酷な被害、
それが今回の福島事故と相似していると著者は言う。
その論拠は本書に譲るが、
私が驚いたのは、
p.31 の「ネバダ核実験の風下で降灰地帯となった西部3州」の図だ。
人口の多いカリフォルニア州やラスベガスには降灰していない。
しかしこれは故意にそうしていたのだ!

“原爆が爆発すると、
発ガン性を持った死の灰が降ることを、
この1950年代の初めに当局は充分知っていた。

そこで軍部と、
AEC(原子力エネルギー委員会)、
大統領たちは、
人口が密集している地域に死の灰が降らないように配慮した。
ネバダに隣接する州のなかでも、
特にハリウッドを含むロサンジェルスなどの大都会を避けるため、
カリフォルニア州に向かって風が吹いている時には、
一度たりとも原爆実験をおこなわなかった。
(pp.100-101)”

 つまり、
大都市のために、
西部3州の住民等は“切り捨てられた” 。
このAECの思想をそのままそっくり輸入して原子力産業をスタートしたのが、
わが国であった。
(pp.102-107)
 その他本書にはたくさんの、
人間性を捨て悪辣に振舞う原子力関係者が記述されるが、
それが何故なのかと、
その根源的な理由を、
原子力黎明時から現在に至る歴史とともに考察したのがこの全9章である。


 そして、
ネバダと福島が相似であるならば、
著者広瀬隆氏がその懸念を端的に表したのが本書の題と副題の意味であり、
現在は原発なしで煌々と光る東京圏や大都市圏と原発立地地域の写真を見て何を考えるかは、
私たちひとりひとりの問題だ。


https://pbs.twimg.com/media/CKxTreFUAAAmHVH.jpg:large

Scott Kelly @StationCDRKelly 2015年7月25日
 
東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命

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