第3部「乳腺と泌乳」は面白いが「ラマルク説の現代的意義」はミスリード
四分の一を占める「第1部 遺伝の仕組みにあった進化の根源」はホックス遺伝子の重要性にも触れているが,基本的には高校生物の「生殖」「遺伝」の復習である。
この本に必須の記述だったのかが疑問である。
ただし,減数分裂で卵細胞が1個しかできないのは「染色体異常の娘細胞を排除する仕組みで,実際、
極体には染色体異常が多い」(惜しいことにデータの記述が無い)「精子形成の際にも異常は起こるが,正常の精子が多数なので問題は起こりにくい」とか,「不活化されたX染色体上でもY染色体上にある相同の遺伝子は不活化されないので活性化する遺伝子の数は雌雄で等しい」といった「なるほど」と思える記述も散見する。
総じて第1部の記述は新旧ちぐはぐな感は否めない。
いちばん問題があるのは,著者はラマルク説に現代的な意義を認めていることである(最終章に「ラマルク説の現代的意義」がある)。
例えば,恐竜が急速に独自の進化をとげたのは「ラマルク説では用不用および獲得形質の遺伝、
ダーウィン説では隔離と自然淘汰が適者を選んだ結果である」(p.70)という記述になる。
後述するが著者のラマルク説の解釈は誤解に基づいている。
「小さな役割を果たす遺伝子が多量にあったことが家畜の改良を早く進めることになった」という評価がされていて,こちらは納得できる。

  「第2部 新天地を求めた動物」は陸棲や鳥類・哺乳類の特徴と進化の紹介,「第3部 進化の究極 乳腺と泌乳」は哺乳類の特異性に焦点を当てたものだ。
専門性に富んでいて面白い。
ただ進化に関しては定向進化的観点,用不用説あるいは正の自然淘汰(つまり適応的な進化)万能論で記述されている。

  著者の論理展開はこうである。
「潜在能力が個体によって異なる」「潜在能力の違いは遺伝子による」したがって,「遺伝による力は内在する」し,良い能力なら遺伝し進化をもたらす。
ラマルク説の個体には内在する力があるという原則は正しい。
家畜の改良は遺伝する潜在能力があったから可能だった。
「獲得形質、
つまり潜在能力の進化」である。
潜在能力と無関係な自然淘汰だけでは家畜のような進化は起こらない。
一見正しく聞こえるかもしれないが,奇妙な展開である。
哺乳類誕生 乳の獲得と進化の謎 (ブルーバックス)

その他の感想

当然ながら
悪くはないですが
吉岡淳が良いです
少年野球(低学年初心者)の練習に丁度いい。
サイズはピッタリを。
買った後に気づいた!
まともな研究者による討論
これが一番です!
見た目もかわいいいですし、コンパクトで収納が楽ちん☆
運が悪いと寿命短かい
スヌーピー
完全攻略ガイドになりました
もさもさ積もった雪に有効
早い.安い
タイトルの通り。貴重な事例集。
尻職人よりこっち派。
専用タワーに並べるととてもお洒落
not for beginner
高齢の祖母に
クラシカルなフード!!
店頭買いは割れそうで怖いです。
色違い2代目
信頼性から
十分仕事に使える
シンプルでオシャレ!
名機です!
ぐだってきた
良く使いので大巻は助かります、
イラスト無傷
原作が好きで観賞しました
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