江戸っ子気性が心地良い
岩波文庫版 東海道中膝栗毛の下巻。


宮から七里の渡しを(すったもんだの末)終え、
無事桑名に着いた二人。


それから伊勢参りを経て、
京・大阪を巡遊するまでを描く。


膝栗毛が爆発的人気を得たのは文化・文政期。
江戸を中心に庶民文化の爛熟を見た時代である。


その時代以前には、
いわゆる「寛政の改革」があり、
厳しい風俗取締り・出版規制が行われた。


山東京伝の処分を始め多くの筆禍事件が起こり、
いわゆる黄表紙・洒落本は大打撃を受ける。


そこへ登場したのが弥次喜多コンビ。


それまで都市や遊里の遊びに閉ざされていた笑いのフィールドを「旅」へと広げ、


道中二人が起こす様々な滑稽譚は、
新鮮でしかも害のないものであった。


「白河の清きに魚のすみかねて 元の濁りの田沼こひしき」

こう狂歌に歌われたように、
息の詰まる寛政改革に庶民は辟易し、
笑いに飢えていたのだ。


弥次・喜多の二人が大歓迎もって受け入れられたのも、
十分理解できるところである。


とはいえこういった時代的事情のみならず、
この作品が今に語られる歴史的一作となったのは、


単純にその内容が面白かったからだろう。


本書のラスト、
しくじりから素寒貧になり、
それでも

「へちまともおもはず、
洒落とをして、
すこしもめげぬ」

弥次・喜多の二人。


宿の亭主思わず感心して二人に路銀を与え、
その道中はさらに続いてゆくのである。


このさっぱりとした二人の江戸っ子気性も、
読者に愛された理由に違いない。


本書は原文のまま翻刻したものだが、
下段に豊富な注釈がつけられ読みやすい。


原文の膝栗毛に触れたい向きには特にお勧めしたい一冊。
東海道中膝栗毛 下 (岩波文庫 黄 227-2)

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