内容も朗読も豪華絢爛

　頑丈そうなプラスティックのケースの大きさは、

14.1 x 13.8 x 2.4 cm程度で、
一昔前の数枚組の音楽ＣＤケース
より多少背が高く、
幅は同じ、
厚みも同じ程度です。

　その中に７枚のＣＤが中心部を円筒状の柱に通し、
重ねて収納されていています。

　なぜか、
さらに７枚のＣＤをその上に重ねて収納しても問題ない程度に
スペースに余裕があります。


　名探偵ポワロ Agatha Christie’s Poirot (1989-) テレビシリーズで
ポアロを演じているDavid Suchetの一人での朗読です。

　ポアロのセリフ部分は、
（ドラマの中の）エルキュール・ポアロそのものですが、

セリフではない部分や他の登場人物のセリフ部分は、
同じ人の声と
感じさせないほど声の調子に変化がある場合もあります。


　聴き取りについては、
章番号が１から３１まで、

録音されており、
原作本があれば容易にその部分を探すことができ、

もし原作本でその部分を一読しておけばとてもラクです。

（洋書は問題ありませんが、
ハヤカワ文庫、
クリスティー文庫の「ナイルに死す」は
一部と二部に分けているため、
章の番号にＣＤとはズレが生じています）

　朗読や原作の内容については、
私としては、

これ以上は望めないと思います。


　「Murder on the Orient Express」と比較すると、

「Death on the Nile」は人物ひとり一人が、
脇役にいたるまで、

生身の人間として生き生きしており、
感情や心理描写も豊かで、
ポアロも、

心理学者、
カウンセラー、
時には、
聖書の話を持ち出して牧師（ふうに）、
もちろん、
探偵としても
大活躍で面白いです。
また、
前者のように列車内での型通りの尋問が延々と続くわけでもなく、

（こちらは連続殺人事件でもあり）変化に富んでいて魅せられます。


　映画やドラマで既にトリックをご存知の方でも、
どの部分からでも、