小室直樹の多岐に亘る学問の世界が俯瞰できる本
その考え方の全てに賛成というわけではないが、
小室直樹は尊敬に値する真の学者である。


小室の弟子11名と友人1名による『小室直樹の世界――社会科学の復興をめざして』(橋爪大三郎編著、
ミネルヴァ書房)では、
学問の世界における小室の縦横無尽の活躍ぶりが生き生きと再現されている。


「小室直樹博士の名は、
わが国では、
異色の思想家、
保守派の論客、
奇矯な言論人、
・・・としてのみ知られている。
小室博士の学者としての実力は、
アカデミズムのごく一部、
主に社会学を中心とする当時の若手の人びとに知られていたにすぎない」。
この「当時の若手の人びと」が本書に集結している。


「小室博士が活発に著述活動をしたのは、
1960年代の後半から2000年代にかけてのおよそ40年間。
日本の言論界で独自の位置を占めた。
と言うか、
言論界の座標軸のなかに収まらない、
特異な存在だった。
彼は政治学者なのか、
社会学者なのか、
それとも社会思想家なのか。
彼は近代主義者なのか、
保守主義者なのか、
それとも右翼の思想家なのか。
まだその実像は理解されていないし、
その評価は定まっていない」。
小室の主張に賛成か否かを問わず、
小室を知らずに人生を送ってしまうというのは、
何とももったいないことである。


「小室直樹博士は、
その学者としての生き方の純粋さ、
徹底性、
献身によって、
学術界の内外を問わず多くの人びとに影響を与えた」。
学問の凄さだけでなく、
人間的魅力を備えた稀有な人物であった。


「物理学、
数学はもとより、
経済学、
心理学、
社会学、
統計学、
人類学、
経済史学、
法社会学、
政治学、
など多くの学問に及んでいる。
これだけでも、
驚くべきことである。
これらの学問は、
小室直樹のなかで有機的に融合してひとつとなり、
尽きない知的創造の源泉となった」。
この貪欲な知的好奇心には圧倒される。


小室の著作群は、
4つのグループに分けることができる。
第1は国際情勢を論じるもの(『ソビエト帝国の崩壊』など)、
第2は日本社会もの、
第3は宗教もの、
第4は、
これ以外の個別のテーマを扱ったもの――である。
このように実に多岐に亘っているが、
しかも、
いずれも高い水準を保っている。
小室直樹の世界―社会科学の復興をめざして

その他の感想

機能十分です
両端に注意
ひどい判決、よくわかる。
もう少し詳しいといいのに。
ケンタッキー州とオハイオ州の人々を通じて知る白人労働者階層の実態
本来の使い方ではないけど
信頼度が違います。
1982年の思い出
さすがのハンドワイアード。
置物にしても良いかも
この本を携えて、いざ!
Uncle Bobby’s Kiss Kiss Bang Bang
マックユーザのデザイナーは注意!
絶妙な色
現代日本人必読の書!
正直、買って後悔した商品
求めている物と合致
花粉対策で
この業界のトレンドがよくわかる
直球ラーメン史のほうが面白いのに……,,,,,,,
値段以上によい
Bluetoothが使えて、一般的な本サイズ、感熱なのでインク不要、白黒ですが。
会心の一撃
クッション代わりに
2015年は、「Angel Beats!」YEARなの?
使う用途にもよりますが・・
名灸師の名著
面白すぎ
路面の凹凸も伝わらなくなりました。
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