プロならでは知識と分析を分かりやすく紹介

さすが古田敦也の本は読みやすく分かりやすく面白い。

キャッチャーズバイブルなどは実践的でプレイヤー向けであったが、
この本は『プロ野球選手が勉強するマニュアル』からの抜粋紹介といった趣であり、
一死一三塁といった限定的な状況での守備フォーメーションの組み方とその理由、
さらにそこから2ストライクでの守備フォーメーションとその理由といったマニアックな知識を教えてくれます。

言うならば、
野球解説の詳細解説と言ったところでしょうか。


他にも
『オーバースローとスリークオーターの違い』をボールの回転で説明したり
『金田正一のカーブが何故２階から落ちてくると表現されるのか』を当時のグラウンド環境で説明したり
『何故サウスポーが有利なのか』を守備フォーメーションの違いから説明したり
さらには
『優勝チームの３割打者より最下位チームの３割打者の方が値打ちが高い理由』なんていう目からウロコのような話まで載っています。


これからは野球観戦がもっと面白くできそうです。