編集部の犠牲になったと言わざるを得ない作品

ケンイチ、
大好きでずっと集めて読んできました。

非常に丁寧に少年の成長を描き、
様々な伏線はこれからの戦いを期待させるものでした。

それがここ数巻で一気に展開が加速して終わってしまった…。


何故なのかとたくさんの方が作者等にレビューであたってきましたが、

その理由がコミックナタリーのインタビューで明かされました。


「サンデーを盛り上げるため、
創刊55周年を記念して、

1年間で55本の新連載を立ち上げるというプロジェクトの中で、

ケンイチを終わらせて、
ぜひ新連載をやってくれないか」

この要望に対して悩み、
苦渋の決断として、
微力なればとケンイチを終わらせ、

新連載をはじめたそうです。


10年以上連載し続けた作品に、
作者本人に愛情がないわけがありません、

できるだけ詰め込んで、
できるだけ駆け抜けましたが、
もっと描きたかっただろうと思います。


松江名先生の判断を僕らがどうこう言えません。

ただ編集部の訳の分からないとしかいえない、
無駄な企画と要望に、

人として全力で応えたのだと・・・。


サンデー編集部にはかねてより良き噂を聞きませんでしたが、
未だその体質が抜けていないのだと、

怒りを通り越して残念でしかありません。


作品に対しては星をいくつでもあげたいぐらいですが、

それを踏みにじったとしかいえない編集部にマイナスをひたすらつけて星3つです。


ただ、
残念。