すべてを越えて生を癒す「食」の力・新しい世界への飛翔の予感
前作から予想した方向にお話は動いてゆきましたが、
物語全体は、
予想を越えて新たな局面への深化を見せてくれました。

この物語のテーマは、
もちろん澪の料理人としての人生なのですが、
今回は料理そのもの、
食そのものが、
人々を癒し、
力づける、
その大きい根源的な波のうねりのようなものにまで触れることができて、
身震いがするようでした。


 たとえば中風の後遺症や病や老化で弱っている人たちのために、
澪が考えた「福探し」。
鯛のあらをじっくり煮付けて、
鯛の骨の九つの道具(お宝)を探しながら食べてもらおうというものです。
料理番付に一喜一憂することからも目が醒めて、
「牡蠣の宝船」を作ってみたり。

 何よりも冒頭のほうの悲劇は、
澪の身体に思った以上の衝撃を与えていたことも明らかになります。
でも、
それを徐々に癒してくれるのものもまた、
料理であり、
「食」とはただおいしいもの、
栄養になるものではなく、
器や何やかやをひっくるめ、
心身すべての面で人の生命を養う力があるのだ、
と強く感じました。


 りうさん、
ふきちゃん、
種市、
口うるさい戯作者、
芳さん、
あさひ太夫、
そして不自由をかかえた澪をささえてくれる料理人、
又次、
澪のまわりのひとの暖かさも、
「食」のさまざまな面を通じて、
澪に、
読者にしみこんでいきます。


 この物語の読者への食い込みの強さは何だろうとずっと考えてきました。
人物描写がうまいとか、
ストーリー展開とか、
そういうテクニックではなく、
なによりもキャラクターひとりひとりを肌身で抱擁しながら書いていること、
そして料理を味わうように、
人間を慈しみつつ味わっていること、
そういう作者の資質なのだろう、
と思います。


 今回は急転直下、
さまざまな運命がふりかかって、
それだけを見れば大変な時期と思えますが、
その中から輝きだしてきたのが、
それらを越えてすべてを癒す「食」の力ではないかという気がします。
ほんとうの大きなテーマはこれかもしれない。
なによりも、
又次の作っていった味噌と胡桃の入った柚べしの、
何にも代えがたい味わいは、
そのまま彼の人生なのだとも・・・

 料理のあれこれや食材の工夫だけではない大きなところへ、
この物語は出てゆこうとしている。
そのことに心がしんとなりました。
夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))

その他の感想

楽しみが増えましたー♪
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カッコいいマイク
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