美しい作品群と素晴らしい高階秀爾氏の解説
美術書や画集の価値は、
掲載作品の質や収録数に比例すると思いますが、
素晴らしい解説が付加されているとより質的向上を認めることになります。


本書の場合、
監修者である高名な美術史家の高階秀爾氏の作品解説が魅力的でした。

我が国の西洋美術史の権威であり、
第1人者であり、
文化勲章を受章された方ですので、
日本近代美術に対しても実に素敵な文章を綴られていました。


序「日本絵画における『美しさ』の見方 『心情の美学』に支えられた美意識」で、
「日本では『美』は、
花の命のようにはかなく、
消え去り易いものなのである」「『美』は自然と結びついているのである」「日本では『心情の美学』とも呼ぶべき流れが美意識の支えとなっている」という明快な説明が理解を助けてくれます。


第1章の「『きよらかさ』の美意識 省略の美学」では、
「一切の余計なものを切り捨てる」ことを日本美術の特色と指摘してありました。
掲載の上村松園「娘深雪」「序の舞」「焔」などは、
松園のまさしく代表作であり、
高階氏の解説の通りの省略美が示されています。
17ページには、
まるでモディリアーニかと思わせる藤田嗣治の「花を持つ少女」が掲載してあり、
独自の画風形成への過程を見る思いでした。


第2章の「『枝垂れモティーフ』 完結しない絵画」では、
狩野永徳筆と言われている「檜図屏風」、
尾形光琳「紅白梅図屏風」などを例示し、
「対象の一部だけを描き出すというこの構成法を巧みに応用」した美人画を数多く紹介してありました。
横山大観「流燈」、
上村松園「花見」、
伊東浸水「銀河祭り」と「枝垂れモティーフ」を見事に画面に捉えている作品を列挙しています。
これらの指摘は、
日本画特有の表現方法は西洋絵画を深く研究し続けてきた監修者の慧眼によるものでしょう。

「美人画」の画集ですが、
高階氏のテーマに沿った名作解説により、
奥深い内容となっているのは見て取れることでしょう。
作品も質が高いですが、
解説の素晴らしさが本書の価値を高めています。
「美人画」の系譜

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