読み応えはあります。

ピラミッド関連に絞られていますが日本語の本としては久々に読み応えがあり、
この金額であれば十分元は取れます。

著者が吉村作治氏とされていますが、
項目ごとに早稲田関係者ではありますが違う担当者が執筆しています。

自分は吉村氏について厳しい意見を持っていますが、
吉村氏が担当した部分についても、
ツッコミどころ満載のいつもの本に比べて一般的にも通るものになっているという感想です・・・・・・・ピラミッドが王墓ではないという部分は相変わらずですし、
公共事業説は私は違うとみているなどと以前の吉村氏の主張を散々聞いている人間にはオイオイと言いたくなる部分もありましが。

個々のピラミッドについて深く知りたい人には物足りない部分はありますが、
全体に楽しむという点では満足できます。

早稲田隊が現在調査しているクフの第２の船についてもう少し書いてもらいたかったというところはあります。
星４つプラスというところでしょう。

河合望氏も一部分を担当しているのですがアマルナ好きとしては河合氏にはアマルナ地区のガイドブック的なものを書いてくれることを希望します。