異邦人というタイトルが秀逸
なんといっても圧巻は第二部、
裁判のシーンである。

ムルソーが法廷で裁かれることとなったのは、
アラビア人を殺害したためで、
法廷で追求されるべきは
当然そのアラビア人殺害についてであるはずだ。

しかし、
論点はいつしかムルソーの不感無覚、
つまり母親が死に、
その葬式を執り行ったというのに
母の死に顔も見ず、
涙も流さず、
そそくさと退散し、
翌日には、
女と遊び、
映画を見て笑い転げていたことに
対する非難へと移り変わっていく。

裁判の際、
検事は陪審員に向かいこう主張する。

「母親の死の翌日、
最も恥ずべき情事にふけった、
その同じ男が、
つまらぬ理由から、

なんとも言いようのない風紀事件のけりをつけようとして、
殺人を行ったというわけです。

こんな不謹慎な奴なら、
殺人をして当然だ!とでも言わんばかりである。

そして、
結果的にムルソーは死刑を下され、
処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望み、

物語は幕を閉じる。


集団は、
その集団に迎合しない人間、
つまりは「異邦人」を徹底的に排斥しようとする。

「みんなと同じ」である必要など本当はありはしないのだが、
集団はそれを求め多くの人間はそれに応える。
応えることが出来る。

しかし、
応えられない人間も少なからずいるし、
いていいはずだ。

たしかに肉親の死を悼むのは当然(ムルソーも悲しまなかったというわけではないが)だとしても、
それに対して
偽りの涙を搾り出し、
数週間にわたり憂鬱を演じ、
娯楽を慎むふりをする意味が果たしてどこにあるだろうか。

また、
ムルソーが神を信じていないことも、
周りの人間に少なからず不信感を与えているが、
信仰は作り出すものでは決して無い。

己が自然に信じることの出来ないものを、
あたかも信じているかのように演じることは愚の骨頂である。

従ってムルソーは、
ただ嘘をつくことを好まず、
自分に対して正直に(正直過ぎるほどに)生きただけなのである。

ところが、
集団はそれを許さない。
故に彼は「異邦人」として断頭台に登ったのである。
異邦人 (新潮文庫)

その他の感想

一人プレイに特化されたARPG
SDカードに録音できる
ふかふか☆
HDD収納ケースとして優秀です
CMでみて
妖怪ウォッチが好き
便利?
試験対策は本書だけでOK!!
ポピュラー音楽を通じた日本文化論という趣が強い
本体に疑問あり!?
初めてヒュンメルの靴を買いました
ClariSのCDの目当てで
12曲の素敵な曲が集まってます♪
映像、サウンドともに文句なし!迷ったら「買い」でしょう!
よく一緒に買われている商品と購入
みんなでワイワイ
コスパに優れた必要十分な商品でした。
Node.jsまわりの最近の流行を一望できる
発音が上手くいかなくても・・・
かわいいスラリンを仲間に
フワフワでいいのですが…
ロードバイク、冬のライドで汗冷え対策
家族で集まる時用に・・・
ファインダーとしては文句なし・・・
買って良かった!最高!
張ってます!
ZBrushの左手デバイスとして使用しています。ゲームはDiabroで使っています。
オムロン血圧計
衝撃
はじめましてのウィッグにしては満足!
戻る