メーカの志と価値基準の高さを感じるフラッグシップ・フイルム

写真界を震撼させたこのフイルムを今でも供給して下さるメーカーの志の高さを評価します。

全体の色のりを鮮やかにし、
コントラストを明瞭に表現する点で、
このフイルムを超える商品はありませんし、
デジカメの隆盛を考慮すると今後も無いことでしょう。

使用上のコツはISO感度を40程度に想定して絞り値とシャッタースピードを決めることだと考えています。

デジカメでこの画質に迫るものも散見されない訳ではありません。
Foveonを搭載したSIGMAの商品などはかなり良い線に来ていると思います。
が、
先日、
数年ぶりにV・500CM（レンズはF3.5/100mm）にこのフイルム（2本）を装填して錦秋を撮影、
ポジが上がるまでの全ての過程で、
写真を楽しむとはこういうことなのだ、
これはデジカメでは体験できないものだということを再確認しました。

個人的には、
そこそこのVシステムとこのフイルムがあれば、
写真の趣味で、
他に欲しいものも必要なものもありません。

「フイルム」の名を冠したメーカの責任として、
いつまでも生産を続けて欲しい素晴らしい商品です。