あくまでファン向け仕様だが

内容は基本的に旧キットの成型色（履帯以外）を
赤みの強いピンク色に変えてある事と、

デカールをリボンの武者仕様にしているだけです。

但し、
組み立て説明書以外の別紙の詳細な実車解説書を割愛しており
（本キットは１枚の紙にイラストと概略だけフキダシで説明のものを添付）
少々残念に思えます。
それこそファインモールドキットの真骨頂とも言える物ですし。

その点では旧キットの方が断然本車に親しみ（？）を覚えるのではないでしょうか。


原作が気に入った方でも、
九七式軽装甲車自体に興味をもたれたなら、

むしろ旧キットの方をお勧めしたいです。


キット自体は内部構造も再現された、
密度の濃い物です。

履帯は連結式で、
ベルトに比べたら大変面倒ですが、
その分仕上がれば流石に精巧です。

（ここは部品が非常に細かく切り出しにも注意が必要です）
エッチングパーツも引き継いでいます。
車体に１箇所５φの穴を開ける所があり、

ピンバイスがあると便利です。

人形は２体ありますが、
勿論旧帝国陸軍の戦車兵で、
鶴姫と松風ではありません。

（腕に自身がある方は改造ベースで考えましょう）
ちなみに旧キットではこの人形と室内部品は塗装を考えての明灰色成型だったのですが、

今回はピンク色に統一されてしまっています。

何度か細かいキットを組んだ経験がある方なら割合早く完成出来ますし、

手のひら（の中）サイズの豆タンクの面白さを堪能出来るキットです。