一隅を照らす、これすなわち国宝なり。

比叡の光と言う番組で、
回峰第１千日を満行され北嶺大行満大阿闍梨となり、
10万枚大護摩供を終えられた光永圓道師のお話を伺いました。

インタビューに慣れていらっしゃらなくて、

初々しいご様子が印象的でした。

ご本をお書きになれば良いと思っておりましたら、
この４月に出版されたのがとても嬉しく、

即購入 一晩で読み終え 今しみじみと読み直しています。

持病の喘息をもった15才の少年が比叡山に上がり、
得度受戒してお坊さんになってからの25年の歳月が凝縮された内容になっています。

先日、
圓道師の師僧でいらっしゃる光永覚道
大阿闍梨のご法話を伺い、
お加持をして頂いた
所でしたので、
師僧との会話の部分は親近感がわきました(笑)
随所で見れる写真に可愛い小僧時代から、
学生
時代、
常行三昧の行中、
回峰行に至るまで、

圓道師の軌跡が表されていて感慨深いです。

行を通して学んだ事(失敗も含めて)が具体的に
著されていているので、
どの世代の方にとっても生きる指標になると思います。

仕事であったり、
打ち込んで来たものであったり、
自分の中で行であると捉えられるのであれば、
そういう人生の行を通して 自分自身の価値基準を上げていくのが修行だと言われます。

足らぬところが足るようになりますよう、

日々精進あるのみです。
合掌