とても詳しく書かれている

超伝導については、
恥ずかしながら電気抵抗がゼロになる程度の知識しかなかった

けれども、
この本を読んで超伝導のことが本当に詳しく理解できた
どうしてリニアモーターカーに超伝導が用いられているのか、
正直なところ分からなかったのだが、
この本を読んで磁力の問題だったのだと理解できた

ただ個人的には、
液体ヘリウムの生成や高温超電導体探しといった学者の追及過程の項目がとても興味深かった
また、
途中で触れられている、
電流の直流と交流の話も楽しかった
なぜ、
コンセントは交流なのだろうという、
これまで放置していた素朴な疑問も解決することができた

本書は『入門』と銘打っているように、
丁寧に説明が繰り広げられているので、
中高生程度の知識があれば読み解くことができると思う
ただ、
到達する地点は、
かなり最先端で専門的な分野にまでおよび、
超伝導に関する幅広い理解を得ることができる

化学に興味を持ち始めた中高生に読ませたい一冊だ