自由な発想と実証的で戦略的な思考

ズバリ「左ハンドル国産車が日本を救う」という書名がすべてをいいつくしている一冊だ。
日本国内で国産車の左ハンドルを選択可能に規制緩和するだけで、
日本経済がV字回復するという。
どういうことか？　そのロードマップをめくっていけば、
こんなにうまくいっていいのかとも感じるほど論旨の展開に無理がない。
では安全性はどうか？　左側通行の日本で左ハンドル車が危険だというデータはない、
むしろ安全面でのメリットすらある、
という。
読み進めていくうちに、
普段、
自分がどれほど固定観念に縛られているかもよくわかってくる。
日本を救うものがあるならば、
たしかにこのような自由な発想と実証的で戦略的な思考だろう。
一読すれば、
本書で提言されている規制緩和が実現した日本の姿を見たくなる。