良い両刃ホルダーの一つ

よくできたホルダーの一つだと思います。
これは、
Edwin Jagger DE89と見た目そっくりのホルダーです。

どちらがオリジナルかは知りませんが、
区別つかないほどです。
ところが使ってみると
このR89のほうが肌によりやさしい剃り味です。


メルクール 334c、
ミューレ R89、
Edwin Jagger DE89 この三つのホルダーで剃り比べると
深剃りの具合はどれも一緒です。
私には区別がつきません。
いずれも十分深く剃れますし、

このうちのどれかがより深く剃れるという感じでもありません。
剃り上がりはどれも一緒。


ただし剃るときの肌へのアタリ具合は違っていて、
R89が一番肌に優しく、
334cが一番肌にたいして
アタリがきついと感じます。
でも、
剃り上がりはどちらも同じです。

見た目そっくりのDE89はやはり肌への感触もR89とよく似ていますが、
R89と比べるとまだちょっと
キツイ感じになります。
といって334cがものすごく攻撃的だったり、
R89がすごくまろやかというわけでも
ないですが。
334cは刃が今、
肌のどこにあったているのかがとてもよくわかる感じで
ダイレクト感が強いのですが、
R89やDE89はこのダイレクト感が薄れていて、
ジレットのAdjastableなど
と同じでヘッドのあたる肌の一帯をやさしく撫でる感じが強いです。
そして刃が髭にあたると
シャリシャリシャリと音を立てながら剃れていきます。


気楽に肌に刃を当てても、
とくに怖い思いもせずに深く剃りあがる、
という点でよくできた
ホルダーです。
334cのような無骨ではないデザインにも感心させられてしまいます。


もしも何か不満があるとしたら、
それは自分の顎の下の髭に原因があるのですが、
寝るように、

しかも渦巻くように生えているこの部分に対して、
あとちょっと深く剃ることができないという点です。
これは
R89だけではなくて、
DE89も334cのいずれも同じです。
あとちょっと、
あと数ミクロンの剃りができない事です。

この点ではParker