色名とは、自然界に対してかつて人間が敬意を払っていたことの証し
 萌黄色(もえぎいろ)、
浅葱色(あさぎいろ)、
亜麻色(あまいろ)、
鈍色(にびいろ)、
猩々緋(しょうじょうひ)…。
どこかでかつて耳にしたことがあるはずなのに、
今やどこかに置き忘れてきてしまったかのように遠く懐かしい色の名前たち。
そんな様々な種類の色名について、
具体的にどんな色なのかを表示し、
そして色名のもととなった自然界の事物を撮影した写真、
さらにはその色名が織り込まれた古今東西の文学作品の一節までもを併せて編集した<色の図鑑>ともいえる一冊です。


 色の名前というのはごくわずかの例をのぞいて、
色固有の名前ではなく、
動植物や鉱物資源、
水や火といった自然界に存在するものが身にまとう色から名前を借り受けたものです。
そこには人間が自然界から色名を押し戴いていた姿が目に浮かびます。
ですから私は、
自然と人間との関係が緊密で穏やかだった時代の名残のようなものを、
色名の豊かさの中に見るのです。

 殊に、
鴇色(ときいろ)が今や絶滅状態にあるその野鳥の飛ぶときに見せる風切羽の色にちなんだものであり、
さらには女性の和服によく用いられる色であったという説明を目にすると、
私たち日本人が失ってしまったものの大きさに思いが至ります。


 さらに指摘しておきたいのは、
おのおのの色の間の微妙な差異を表現したこのような図鑑的書籍を作ることが出来たのも、
日本の印刷技術の高さがあったればこそだという点です。
15年ほど前にニューヨークで様々な写真集を買い込んで帰ったことがありますが、
アメリカの出版社から出されたそれらの書籍すべてにprinted in Japanと書かれていて驚いた覚えがあります。
世界が認めるその技術力を日本人はもっと誇ってよいと思います。


 日本ならではの感性と技術。
これは日本人が持てるものをたっぷりと注ぎ込んだ末に編み上げた本だという思いを強くしました。
色の名前

その他の感想

効果覿面!!!
かわいくて、手触りがいいです。
TOEIC940点の私ですが、本書は大いにお勧めします。
3代目を使用中
東芝 DynaBook KIRA V832にピッタリです
デザインは可愛いけど
家の猫にはだめでした。
ジブリの異端作が遂にHDで楽しめます。
これダメだわ
ビルドアップ!
誰でも遊べる
文花帖終わったので
エヴァー・グリーンの輝きを帯びた一枚。時々、無性に聴きたくなります
ええっ?!偉人の杜のノイマンは悪くなかった?
キングジム クリアーファイル差し替え式(大量ポケット)A4Sライトグレー
ガラステーブルに最適
うすいのに大容量
額装したい
一人BBQ用に買いました。
これを読んでマスターしました
ユウキさんのポテトシーズニングシリーズの最高傑作か!?
熱意は解るのだが、書籍としての品質に問題がある
軽く斜め読みしてからadwords始めるべし
読み応えはあるんだけど・・・
いつもありがとう。助かります。
A4サイズが製造中止は痛かった。
便利は便利。
ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のお話を綺麗な挿絵とともに楽しむことができます!
やっとみつけた、という観想です。
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