今まで敬遠していましたが…。

さすがは禅僧で小説家の玄侑宗久師、
期待通り、
フツーの解説書ではありませんでした。
小説と論考のミックスという珍しい形をとっています。
なぜか大阪弁の周さん（荘子）が、
ある日突然宗久さんの近所に引っ越してきて、
犬やら猫やら、
孟子も登場、
さらには渾沌に子供がいた？　想像を絶する展開を繰り広げつつ、
荘子の思想を教えてくれます。
ギャグもいっぱい（よくわからないものもありますが）、
笑えます。
タイトルどおり、
「遊んで」います。

中国思想には今まで無縁に生きてきましたが、
西洋哲学とは違うおおらかさを初めて知りました。
荘子ってこんなに自由だったとは。
禅についてのイメージも変わりました。
「本当の自由」を知りたい方、
ぜひご一読を。

大丈夫です、
漢字や中国史が苦手でも。