作りはいいが、効果は僅少

Canon EOS 70DでEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMにつけて使用しています。

金属製で重厚感のあるつくりは個人的に気に入っているのですが、
肝心の機能についてはいまひとつです。


まず、
広角域でけられます（四隅に影が出ます）。

けられるのはおよそ18-22mmの範囲内でした。
そもそも広角が足りない時に使用するものなので、
もう少し使える範囲があってほしかったです。

次に倍率がx0.45倍ではぜんぜんありません。

実測でおよそ0.7倍くらいでしょうか。
素人がぱっと見てもすぐにはわからない程度の補正しかありません。

最後に不自然な歪曲が出ます。

ワイドコンバージョンですから魚眼ライクだったり樽型の歪曲がでるのはむしろウェルカムなのですが、
中心付近はほとんど出ずに周辺になると急にゆがみました。
これだと建物などを撮ったときに途中で曲がったように見えてしまいます。

フレアやゴーストなどは今のところとくに出ていませんのでそこは十分だと思います。


以上から
これなら標準レンズのワイド端で撮影したほうがよい広角が得られるというよくわからないことになっております。
ほかのレンズでは試していないのでわかりませんが、
。
上記のレンズで使用を考えている方には購入は適さないと思います。
単焦点レンズの焦点距離を補正して使いまわすなどの用途には使えると思います。


ついでにセットで用いるマクロレンズなのですが、
これは効果が強すぎて上記のレンズでは被写体をレンズにぶつける勢いで近づけないとピントが合いません。
おおよそ当倍程度のマクロ撮影ができるのはいいですが、
マクロリングを使ってさえカメラが写りこむ（カメラが影になる）ので使用できる状況は非常に限定されます。
またワイドレンズのみの使用は構造上できないので、
この商品はセットで使用することが前提であると考えたほうがよさそうです。