厳密さと読みやすさとを兼ね備えた日本語として法華経が蘇った
訳者はすでに『梵漢和対照・現代語訳法華経 上・下』(岩波書店、
2008年刊)で、
厳密な校注に基づいた現代語訳を刊行している。
本書は、
膨大な注釈をごく一部に留め(主に仏教用語のみ)、
サンスクリット原典に基づいた、
読みやすい現代語訳として改めて刊行したものである。
厳密さと流麗さとを兼ね備えた日本語として法華経が蘇った。


「はしがき」によれば、
訳者が心掛けたのは、
正確を期す、
意訳・深読みをしない、
掛詞も訳出する、
曖昧さを残さない、
の四点である。
本文を読むと、
確かにこれらのことが実感できる出来栄えである。
訳者は、
中村元博士に師事した民間の仏教研究者である。
40歳にしてサンスクリット語を学び、
法華経の現代語訳という大業を成し遂げられた。
「厳密に、
しかし分かり易く、
仏教を紹介する」という中村博士の学統を受け継がれ、
サンスクリット原典からの法華経を提供されたことは、
読者にとって実に有難い。


本書で現代に蘇った法華経をどう受け受け止めるは、
人様々であろう。
訳者自身が法華経をどう観ているかについては、
植木雅俊著『思想としての法華経』(岩波書店、
2012年刊)が参考になる。
同書で著者は、
法華経の成立と思想的な背景、
シンボルとしての「白蓮華」に込められた意味、
釈尊滅後の教団の保守化・教条化(差別思想)に対する平等主義としての法華経、
人間への尽きせぬ信頼の思想、
女性の地位回復、
寛容の思想とセクト主義の克服などが、
原典や先学の縦横な読解・引用・批判をもとに、
分かり易く論じている。
同書によれば、
釈尊が本来説いたのは、
「真の自己に目覚めること」に尽きるという。
そこには、
教えの理解度や性別、
セクト(教派)などによる差別は一切なく、
また神秘主義や超越者への信仰も一切ない。
仏教が重要な思想となるというタゴールの予言は、
国や組織、
あるいは個人間の争いが激しさを増す一方の21世紀で、
一層の切実さを持つ。


別のユニークな法華経の受け止め方として、
中山正和著『「たとえ話」の効用―法華経の読み方』(産業能率大学出版部
サンスクリット原典現代語訳 法華経(上)

その他の感想

満足100%
我らが葉加マイによく出るな彩姉
銘板風のシールが作れます
★悲しいオチだが、ありきたりといわれたらそうだ。
一気に買った
幸せになります
あの大友克洋さん脚本!
フツーの日本人を描いた小説
とても使い勝手がいいです
頭の中で”Remenber Me”がendless
目指せ6パック!
サウンドバーとサブウーファーを机下に設置する台として
<歴史は相似的に反復する>
コストパフォーマンス抜群
横向きもなんとか入りますが…
中高生向け
なんだかマンネリに陥ってませんか?
よく落ちました
いちいち高い
ThunderBolt+HDMIはだめ?(注意が必要)
使途に合った選別失敗
これは良い買い物
新コンセプトのEOSのミドル機です
冬用起毛ジャージですが、走っていて気持ちがよいのは流石スゴイですね
最高に魅力的なフクロウ本
ゆゆ
素晴らしく綺麗な宇宙画像集です、しかも価格的にも魅力的な本です。
静かな終わり方
シンジの活躍をあらためて復習できた
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