不満も多々あるけれど、エンタメ小説としては及第点
原題は “La Cene Secreta”(2004)。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の傑作《最後の晩餐》、
通称 “Cenacolo”(1495-97年、
サンタ・マリア・グラーツィエ教会、
ミラノ)に隠された秘密の謎解きがテーマ。


おもな舞台となるのは1497、
98年のイタリア、
ミラノ。
語り手は、
ローマ教皇庁の異端審問官アゴスティアーノ・レイレ神父。
エジプトに移り住み老境に入った彼が過去を回想する、
という形式で進む。

もちろんレオナルド・ダ・ヴィンチは裏の主人公として活躍する。
レオナルドのほかにも、
人文主義の思想家マルシリオ・フィチーノ、
ミラノ公ルドヴィゴ・スフォルツァ、
その妻ベアトリーチェ・デステ、
教皇アレクサンドロ6世といったルネサンスを彩る実在の名士たちが脇を固めている。


本編は400ページ弱ほどあるが、
各章が5ページから10ページほどで区切られており、
隙間時間に読める配慮がうれしい。
訳文もとてもうまいので、
すいすい読める。

けれど、
本書で言及されている絵画はせめてレオナルドの作品だけでも図版を用意すべきだったと思う。
それだけならまだいい。
しかし実際の《最後の晩餐》に描かれたテーブルの(鑑賞者から見て)右下ではテーブルクロスが結ばれているのだが、
本書のトリミングされた図版だとそれが見えない。
本作ではこの「結び目」が作品解釈の鍵となるにもかかわらず。
これは出版社の重大な過失だ。

訳者の仕事が良かっただけに、
出版社の仕事ぶりが残念。


本書は、
その前年に発表された『ダ・ヴィンチ・コード』と同様、
グノーシス主義やカタリ派の思想におおきくよっているため、
レオナルドの作品解釈がわりと似ている。
だから『ダ・ヴィンチ・コード』にくらべたらジェットコースター・サスペンス要素は少ないけれど、
そうしたレオナルド解釈に興味を抱いた方は本書を十分に楽しめると思う。


余計なおせっかいだけれど、
『ダ・ヴィンチ・コード」を読んでおらず、
キリスト教の歴史もほとんど知らないという方は、
おそらく以下のようなある程度の前提知識も必要だと思われる。
最後の晩餐の暗号

その他の感想

良いのですが、問題が
進化してますなぁ〜〜〜
とても丈夫な作りで使いやすいです。
初期不良?⇒延長ソケットで解決
肩すかし…
嫉妬する
人外との夫婦愛に癒される〜
他のボトルより高いけど…
腹に収めて忘るべからず
漸くバルトークの弦楽四重奏の民族音楽的な醍醐味を味わえる盤を入手できた
さすがはMIZUNOです。
このような素晴らしい書籍に出逢えて感激しているところであります!
メリクリあんどお正月はキスマイで。
いわゆる”良書”
基礎からの学び直しに!
完全に期待はずれ…
旅行に行くときも、どんなときにも役立つ
この作品は自伝的小説であって、自伝ではない
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胃がんというものがどういうものか、分かりました。
送料が割高に感じますが
フォニックスを学ぶ一助に。
なんとか
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どうだろう・・・?
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3種対策としては充分。
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