「教科書」としての価値と、「古典」としての価値
 本書の本文部分は、
この第6版においても、
基本的には1999年に故芦部博士が最後に手を加えられたままであり、
高橋教授の改訂は、
法令の改正や判例の追加が主たるものである(他のレビュアーも指摘する通り、
本文を残すことへの拘りから来る読み難さもある)。


 ところで、
本書は元々、
芦部博士が、
「高い水準を保ちつつ憲法の全体を平易かつ簡潔に説く」(新版はしがき)という目的で著された、
「教科書」であった(より詳細かつ正確性を期した「体系書」は、
有斐閣から出ている3分冊の方である)。

 そして、
本書は、
芦部博士本人が執筆した時点では、
上記ねらいで端的に表現された「教科書」としての美徳を、
ほぼ完璧に備えたものであったといえる。


 しかし、
今ではどうだろう。

 当然ながら、
議論の水準は、
高橋教授が追加したいくつかのトピックを除いて、
1990年代のままである。
近年の判例分析では、
部分違憲、
合憲限定解釈、
裁量統制、
間接的規制など、
芦部憲法では触れられていないか傍流であった判断手法・概念がキーになる傾向があるので、
本書では十分な判例理解ができないおそれもある。

 また、
以前から指摘されていることであるが、
本書には舌足らずな部分(いわゆる「行間」)が少なからずあり(とりわけ一般的行為自由の箇所は初学者泣かせである)、
現在の時点で相対評価すると、
特別わかりやすい方だとは言えないように思う。

 用語法の混乱(LRA)や、
誤解を招きかねない説明(定義づけ衡量)があることも指摘されている(もっとも、
上記「体系書」では正確に書かれてある)。


 以上から、
今現在の憲法学の水準を反映した、
わかりやすくコンパクトな「教科書」を求めるのであれば、
例えば、
安西ら『憲法学読本』、
市川正人『憲法』などを読まれたほうが良いだろう(なお、
高橋和之『立憲主義と日本国憲法』、
長谷部恭男『憲法』については、
ユニークな見解や発想が含まれるものなので、
スタンダードな知見を得たいという方には向かないように思う)。

 より手軽に読めるサイズのものなら、
安念ら『論点 日本国憲法』などがある。
憲法 第六版

その他の感想

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