独立したくなかった「シンガポール株式会社」とリー・クアンユー「社長」
赤道直下の都市国家シンガポール。
ラッフルズによる植民地化から現在までの歩みを追う。
植民地時代の話も手堅くまとまっている。
しかし、
やはりシンガポールと言えばこの人、
リー・クアンユーだ。
本書も4分の3をリー時代に充てている。
自治領以来50年君臨し、
超ワンマンで統治で経済を発展させ、
見本にしていた日本すら抜き去ってしまった。
シンガポールという国は、
リーという一人の天才がすべてのシステムを組み立てた。


シンガポールはそもそも独立する気など、
さらさらなかった。
南に領土拡大に貪欲なインドネシアという大国と向き合っている。
シンガポールはもともとマレー人が住んでいたし、
同じ英領でもあった。
マレーシアに水食糧を依存してもいる。
そこで、
マレーシアと連邦国家を作ったが、
マレーシア政府とことごとく意見が対立した。
マレー人と華人との対立が本国に持ち込まれることを嫌ったマレーシアは、
ついにシンガポールを追放してしまう。


シンガポールは華人、
マレー人、
インド人で構成されている。
民族宗教対立が小さな島で起きたら国は立ちいかない。
リーは投資を呼び込み、
経済国家となることを選択した。
典型的な開発独裁だ。
与党・人民行動党以外の団体を一切政治に関与させない。
経済開発にすべてのエネルギーを注ぐ。
党と政府、
政府系企業はすべて人材トラックを一体化した。
財務次官がシンガポール航空会長を兼務することもあったという。
教育も、
小学校段階から出来る者と出来ない者の選別を繰り返す。
エリート主義、
能力主義だ。
ムダの排除も徹底した。
民主主義すらリーにとって「バカと話し合う時間はムダ」だったようである。
国家運営というより「経営」に近い。


建国当初は南北を仮想敵国に挟まれ、
国運を天才リーに委ねるしかないことをシンガポール国民も分かっていたので、
不満も少なかった。
だが、
豊かになり我慢してきた国民の不満も増し、
人民行動党の圧倒的な支持は近年落ちた。
選挙も苦しい。
上意下達が徹底されていたが、
やや国民目線も意識しつつあるという。
物語 シンガポールの歴史 (中公新書)

その他の感想

キャスティングは面白いが、アニメを意識しすぎて滑りまくった怪作!
オールカラーでCD付き 分かりやすいクラシック入門書として最適
待望の第3巻
対応はやくてよかったです。
冬には良いですね!
仕事でとても役に立つ1冊です
レイニーのすべて
目から鱗のしつけへの意識の変遷
こちらも、お手頃な価格で
なんだかな。
飯田さんの生きがい論を知る絶好の一冊
いいもの なんだけどなあ・・・
何故前作の黄色にしなかったのか?
ギター用にも最適
どうですか?
両側揃いました。
他の方と同じく・・・
表記にない商品サイズ
普通の靴下
主題歌って無理にいらないんだなぁと・・・
私的に最高の1枚
シヤチハタ速乾朱肉との比較
新生児訪問に
通常に使えています
レビューのレビュー
ダイエット(減量)だけの本ではありません
どうかこの漫画が100巻まで出ますように!
HTACHIのこまめちゃん用に
軽くて扱いやすい、そして何よりリーズナブル
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