音の超能力綺想ファンタジーが、最後に「土地の力」に着地・万城目学らしい長編
「しゅららぼん」という何ともそそる響き。
これは一体なに?と読み出しました。


 今度は『プリンセス・トヨトミ』のように大がかりなSF仕掛けをもくろむこともなく、
本来の万城目ぶしが冴えわたり、
ふしぎな世界に拉致されて、
その拘束力が最後まで持続し、
なんともいえない充実感がありました。


 琵琶湖という水の力を得て、
湖畔に住みつづける、
ふたつの家系、
日出と棗。
意識を扱うらしい日出と、
力を扱うらしい(実は違ったのですが)棗は、
犬猿の仲、
なぜなら、
どちらも相手の力が、
耐えられないような(下品な)音となって鼓膜を襲うので、
相手が動くと、
自分も力を使えなくなる、
という両すくみ状態らしいのです。

 主人公涼介は能力を認められ、
高1になった年に日出本家の城に迎えられ、
能力を磨くとともに、
舟で送り迎えされて高校に通いだします。
伯父淡九郎、
おてつだいのような濤子、
従兄の淡十郎、
その姉で、
他人の内心の声がすべて聞こえるために引きこもりになった清子らと、
時代劇のような生活を始めます。

 
 物語は涼介の学校生活を中心に描き、
彼は一族のおかしな儀式や、
「力」について首をひねりつつ学んでゆきますが、
横柄な従兄が校長の娘に恋をしたり、
涼介自身は、
仇敵の棗一族の娘にひかれてしまったり・・・。

 事態は突然、
もと城主の家系だった校長がやってきて、
両方の一族に、
湖畔から三日以内に出てゆくように申し渡し、
強烈な「力」で当主ふたりを昏倒させてしまうところから急展開。


 いったい何が起きたのか。
涼介、
淡九郎は、
清子のパワーに助けられ、
敵の棗広海と協力し、
特に涼介と広海がふたりあわせて力を発したときのすさまじい音が「琵琶湖のぬし」を呼び寄せてしまうことに気づきます。
もうこのあとは、
超能力と湖のぬしとの関係をめぐって、
奇蹟、
どんでん返しの連続です。


 ラストは思い切ったタイムファンタジーですが、
またもうひとつどんでん返しも用意されており、
青春物語としてあまずっぱくせつない後味が、
琵琶湖の青い水を背景に広がります。
偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

その他の感想

たくさんの点は線になって
崩れやすい
あまり中立的な内容には感じなかった
試しに買ってみて
宇津木龍一先生の極論の前に読むべき本
商品が届きました
musicを期待したのに、話ばかりで最悪でした。歌手だから、歌って下さい!!
おもしろいだけじゃなくて、テーマが深い
ディスプレイに最適です!
テンプレートに自分好みのモノがなくても問題なし☆彡
他の洗顔フォームより、すっきり感がある。
つけ心地いいー
回転ブラシ
実践の方法を知れる
なんたって使いやすい!
おもしろカメラ
いいね。
かなり家事が楽になりました
DV-2020とほとんど一緒です
やっぱり最高!!
早い対応です
内容は満足ですが少し気になるところが。
パッケージがぼろぼろでUSBが汚れ酷かった
iPhone SE, iPad mini 4G, FREETEL Miyabiで使用できました
good!(^^)!
一ヶ月以上使ってみて
イベント用に
サイズはきちんと確認しよう!
『ポリッセーナ』段階まで進んだら、本書を座右の参考書に
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