スンナ派冷遇が生んだテロ組織の国家化
現代イスラム思想研究者で中央公論やフォーサイトでアラブ情勢を紹介する著者が、
イスラム国の成立や思想的な背景について解説する。
なぜイスラム国がシリア・イラクにまたがる領域を支配する擬似国家になったのか。
彼らが虐殺を正統化するイスラムの教義「ジハード」の考え方を論じている。
コーランにある奴隷制肯定に正面から反論できないイスラム法学者たちに「宗教改革が求められる時期ではないか(p203)」と、
批判的に記述するなど、
冷静に過激派の思想を読み解いている。


現在はシリアを拠点にしているイスラム国だが、
前身組織の起源はイラクにある。
ルーツも古く、
フセイン政権崩壊後に有力な反米武装勢力として台頭し、
10年前から斬首殺人とネット公開を行ってきた。
香田証生氏も殺害している。
当初はアルカイダの分派を称し活動していたが、
ヨルダン出身の指導者・ザルカウィが殺害された2006年以降は袂を分かち、
イラク出身のバグダディを推戴しイラクに土着化した。
さらに2011年のアラブの春で、
アサド政権の支配が及ばないシリア北東部に浸透、
戦略的後背地とした後、
イラクに戻り、
昨年6月にイラク第2の都市モスルを劇的に占領し「カリフ制国家」を宣言した。
なお「イスラム国」「ISIL」「ISIS」など表記のぶれも、
頻繁に呼称を変えた過去に由来することが説明されている。


イスラム国伸張の背景には、
シリア・イラクでの宗派対立がある。
シリアのアサド大統領一族はアラウィー派であり、
スンナ派は冷遇されてきた。
イラクは米国主導の新体制で、
シーア派のマリキ政権が有力ポストをクルド人と独占し、
スンナ派を排除した。
また、
米軍撤退後には、
米軍が育てたスンナ派政府民兵への給与支払いもやめたため、
両国ともスンナ派が不満を募らせていた。
シリア内戦では、
彼ら民兵らが米軍装備を手にシリアに侵入した。
イスラム国が今後勢力を更に拡げることは難しいが、
両国とも支配力が弱く、
容易に消滅もしないだろうと著者は見ている。
イスラーム国の衝撃 (文春新書)

その他の感想

初めての一冊にイイ
10巻以内には終りそう
个是我的最
60センチ水槽で丁度かと
ゴワゴワせずにくっきりウェーブ
かけがえのない、家族の黄金期
ソールがベロリ!!
中々便利
俺の仕事は戦争屋
ヒュンメルがなぜか好き   、、、、、、
ほつまつたえ
すごく読みやすいです。
編集下手くそ
1/700模型用に
可愛い帽子(//∇//)
分からない・・・
届いたらすぐ使える
値段以外は、素晴らしい!
とにかく 面白い。 
素晴らしい解像感
プリン
うーん。悪くはないが・・・
初心者にも編みやすい
生後三ヶ月
ウメハラ哲学
Arduino専用ケース
原作既読
すべてを何度も聞いて欲しい。
売っていないのが残念
軽いとは(他の方のレビューで)聞いていましたが・・・!
戻る