少女たちの成長譚
「夏篇」と銘打っている通り、
今作は前作の「春」を経た夏を舞台としている。

新たに主人公となるえりかは、
一筋縄でも二筋縄でもいかないひねた性格。

彼女のウィットと皮肉に満ちた視点は、
蘇芳目線とは違うアングレカムを映しだす。

えりかにとって友人は本だけ、
関わりの深い蘇芳でさえあくまで「書痴仲間」、

どこか周囲と一線を置いているような懐を見せないえりか。

そんな彼女もまた、
初夏を迎えた季節のように、
新しい変わり目を迎える。


転入してきた千鳥とアミティエとなり、
不平を言う暇なしに密な付き合いをしなければならなくなったからだ。

千鳥はツンケンした雰囲気の持ち主で真面目でクール、
当然えりかとはソリが合わない。

どこか似た者同士のふたり、
さながら磁石のSとS(またはNとN)、
同極どうし反発しあう。

ふたりがもし他の場所で出会ったのなら、
まったく関わろうとしなかったのではないか?とも思わせる。

しかし、
えりかと千鳥は同室で寄宿しているのだから、
いやがおうにもコミュニケーションのやりとりを迫られる。

はじめ多く描写されるものは、
ふたりで食事を取るシーン。

えりかの雑学と蘊蓄(あるいは衒学)、
千鳥のどこかズレた反応、
それに振り回される、
逆にからかってやろうというえりかのユーモア、
トムとジェリーのような茶目っ気が日々を彩る。

それはそれなりにやっていると言えるが、
もちろん核心を掴むほどではない。

ふたりの仲が急速に進展するのは事件に巻き込まれてからだ。

ある事件を勢いからを解決せねばならなくなったえりか、
ここでFLOWERS特有のミステリー要素が登場する。

ミステリーといっても殺人だとか後味の悪い内容ではなく、
えりかの言う通り大山鳴動してネズミ一匹、
そんなオチが多い。

前作から続き、
謎解きを主眼にしているというよりは、

だれかと推理を共同すること、
そしてその事件の裡にある想いを読みとることに重きを置いている。

散発的に起こる事件、
朗読やバレエの発表会などの困難を通過し、

ふたりがどんな変化をするか、
そちらを愉しみにすると佳いだろう。
FLOWERS -Le volume sur ete-(夏篇) 初回限定版

その他の感想

分かりやすくて、面白い。
革ツナギのインナーに
安過ぎて…
全身、これ一個でOK
調整できます
またもや月報が「傑作」だ
以外に便利
以前から気になっていた
カラーリングはオフィシャルページの確認を
ホットクックと相性GOOD
今までにない使い勝手の良い商品
購入をオススメ出来ます!
幼稚園児へのプレゼントに最適!
ありえない粗悪品
挫折はしないけど投げ出しそうです
ほんもののイタリアの家庭料理
静かで使いやすく清潔感がある
シャンプーとセットで
リュックをすっぽりカバーして浸水を防ぐ
妊婦におすすめ
初心者向けですね。
やりにくい・・
前作は傑作だったけど今作は…⁈
私たち若い世代、これからの日本の運命を担う世代は絶対に読むべき本です。
予想と違っていた
受け取りました、満足しています。
大きめのめがねが
いい締め感★
静か!
継続中です
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