イタリア空軍主力雷撃隊の誕生から終焉までを纏めた本です。

サヴォイアマルケッティS.79は第二次大戦の主力爆撃機でしたが、
船舶に対する水平爆撃では戦果が上がりません（普通は爆弾倉の前にある爆撃手の席がS.79は後ろのゴンドラにあり照準が困難だったことも一因のようです）。

　そこで魚雷による雷撃機として運用してみると一躍、
イタリア空軍でも注目を浴びる存在になりました。

本書はS.79を駆って活躍した雷撃機部隊の活動を記述したものです。


頁数の配分は下記の通りです。

・序文　1頁
・1940年の活動（試験部隊を経て実戦部隊の編成）6頁
・1941年の活動（部隊の増勢）16頁
・1942年の活動（激戦期）26頁
・1943年の活動（休戦までの戦い）13頁
・北イタリア空軍での活動　8頁

付録として
・雷撃部隊の概歴一覧　2頁
・雷撃機の挙げた確認戦果（軍艦と輸送船を分けてあります）　1頁
・黄金勲章を授与された雷撃機パイロット一覧　1頁弱
・後述するカラー塗装図と部隊マークの解説　4頁+

本文には小さく不鮮明ですがバーラムと思われる戦艦上空を通過するものやクィーンエリザベスに肉薄して魚雷を投下する迫力のある実戦シーンや本文で紹介された人物のポートレートを含め白黒写真多数と30機分のカラー側面図と部隊マーク2頁の視覚資料もあります。


　本書の著者マルコ　マッティオリは著書53 Stormo (Aviation Elite Units)やBellp-39