重量級の小説ですが、ぜひ最後まで読んでください
 人種(黒人差別)、
宗教(狂信)、
家族家系(血)、
性(セックス)、
暴力(体罰、
私刑、
殺人)そして歴史(南北戦争の記憶)などの暗い闇が複雑にからみあうアメリカはディープサウス(深南部)を舞台に、
人間存在の深部が、
現実と幻想、
過去と現在、
地の文と登場人物の内的独白とがこれまた複雑に交錯しあいながら、
怖ろしいほど濃密に描かれています。


 日本人には少し信じにくいことですが、
アメリカとくに南部には、
見た目はまったく白人のようにみえても家系を遡って黒人の血が一滴でも混じっているものはすべて黒人とみなすワン・ドロップ・ルールがあり(このルールを含んだいわゆるジム・クロウ法は1964年までつづき、
現在でも白人と「黒人」とのハーフであるバラク・オバマは半分ある白人の血は無視されて当然のように「黒人」大統領とみなされてしまいます。
『アブサロム、
アブサロム!』には「ある特定の血の八分の一(注:これはもちろんわずかな黒人の血のことです)は、
ほかの八分の七の血(注:これは白人の血)より重大だと唱える法律」が出てきますが、
物語のその時点(1860年頃)で成文法化されていたかどうか)、
その一滴の血ゆえにもし黒人となれば人種差別を受けその人の人生は大きく変わってくる(あるいは狂ってくる)、
そして小説のなかの時代(1920年代頃の禁酒法時代)にあってもディープサウスであるだけに一層この不可侵の掟がきびしく人びとの心を支配していた、
それゆえのクリスマスのみずからのアイデンティティをめぐる疑心暗鬼と苦悩と悲劇が小説の主筋となっています。


 それにしてもクリスマスはほんとうに黒人だったのか、
そしてまたほんとうに殺人を犯したのかどうか、
それは小説自身が孕む深い闇によってある意味覆いかくされたままであり、
小説の濃密な闇はあたかも深南部の闇の深さそのものを象徴しているかのようでもあります。


 いっぽうで、
新たな生命を宿し、
のちに出産するリーナは、
すべてのものから守られ、
だれによっても汚されることのない、
この小説の深い闇に射しこむひと筋の無垢なる光となって、
小説のなかで終始たくましく、
かつ天衣無縫に輝いているかのようです。
Light in August (Modern Library 100 Best Novels)

その他の感想

サダチル
ゴルフに興味ない人でも楽しめる
化粧くずれがなくなりました
この本を読めば使いこなせる
おいしい♡
すぐに裂けた
秀樹ありがとう。永遠に。
ファッションとしては有りだけど
The Chess Beginner’s Bible
綺麗に削れない…
作り方わからないし、粉々の白いチョークは、何だろう?結婚式や、撮影に使うのに、粉々は、有り得ない
とても明るいレンズ☆
毎月、購入しています。
懐かしさに涙
PS3のHDDに
おススメです♬
本は必要ない??
これは凄い!
お風呂
特に問題ありませんでした。
簡単とりつけで印象が変わります。
欠陥品でした…
便利なラインマーカーです
安物買いの・・
鬼才達が織り成すDIR EN GREYの世界
まぁ、いいんじゃないですか。
幅もゆったり通気性も優良です(^^)
CD90に、、、
小さいそして軽い
異業種参入に向けた「人」の熱意が感じられた
戻る