相手によりけり

この手の本によく書かれていることがそのまま載っていると思って良いです。

ただし実際の体験や実例などの紹介はないです。

参考にはなるけどひっかかる点がいくつかあったので当たり障りのない評価にしました。


ひっかかったのは，聞き上手イコール聞き出し上手みたいになっているところ。

まるで尋問です。

生い立ちや住んでいる所や家族構成などを無遠慮に訳もなく根掘り葉掘り聞いてくるタイプ…最悪です。

質問ばかりしていないで自分のことは話さないの，て思います。

それから他の本でもよく書かれますが政治や宗教を話題にするな，というもの。

しかし政治や宗教の話は場合によっては，深入りしなければ身の上話よりもよっぽどとっつきやすい話題です。


特にひっかかった点は，誰かの陰口に話題が及んだ時には同調するなというものです。

よく自分は人の悪口を言うくせに他の人がちょっと漏らすと「私はそういうことは言わない」と偉ぶる人がいます。

正直いってこのタイプはとても不愉快です。
周囲を悪人にするからです。
これは私は違うと思います。

この本にも，人事課の人が悩みを話す例があります。

この場合は愚痴と受け流さずにその真意をくみ取ってあげようみたいな方向なのに，
なぜ給湯室での話はわれ関せずで聞き流すんですか。
(笑)
そこにも悩みや真意はあると思いませんか。

口下手な人ほど悩みをうまく表現できずに陰口という形にしてしまうかもしれません。

その真意を誤解のないように聞いてあげるのも聞き上手だと思うのですが…。


ということで，ケースバイケース，相手の性格にもよりけりなので，
鵜呑みにはせずに参考程度に読むのが良いと思います。