早く次巻が出てほしい！

　竜女選考二次試験に受かるべく、
魍魎の獄牙を追って蓉華達が流水の邑に入ったところから様々な事件に巻き込まれていきます。
　　
古の天女と初代皇帝の謎、
芳妃の思惑、
蒼翔の父の奇妙な言動、
など次々と繰り広げられる展開に夢中になって読みました。

相変わらずこの作品の女性陣はとてもたくましく、
コミカルな部分もありますが、
華国と夏家に関わることや、
蓉華の異能の片鱗が表れてきていることなど、
目が離せない部分もいっぱい。
　　恋愛要素もわりと濃い目で、
こちらの方も存分に楽しめました。
　　特に、
今回は嫉妬にかられた蒼翔が、
激情を蓉華にぶつけているシーンがよかったです。
　　そして、
仲直りした後に彼が言っていたセリフにも共感しました。
　　初めはヒロインを応援しつつこの作品を読んでいたはずなのに、
今では蒼翔の方を応援したくなっているという不思議さもこの作品の魅力だと思います。
　　
他にも魑魅魍魎との戦闘シーンもありますし、
後半部分では二人が協力し合う場面もあるので、
見どころがたくさん！　　毎回楽しみにしているサカノ先生のイラストも麗しく、
眼福でした。
　　個人的にはおまけの漫画が気に入ってます。

どうやら完結も近いらしく、
今まで以上に著者様の意気込みが伝わってくる一冊でした。