胡乱なるナラティヴ
望月哲男新訳の『白痴』第2巻。

第1巻を読み終えてから第2巻刊行の後、
1ヶ月ほど読めなかった。
もう最終巻の第3巻が店頭に並んでいる。
とにかく暑すぎた。
ほとんどラスコーリニコフが斧を振り下ろした時分の気候。
ひょっとするとあれよりも過酷な暑さではなかったか? 過去形で書いているのは、
ようやく微かな秋の気配を感じないでもないからだが、
昨日の宇都宮はまだまだ茹だるレベルの暑さだった・・・。


『白痴』を読むのはもう5回目か6回目だと思うが、
当方の記憶力の弱さもあって相変わらず読むたびにいろんな発見がある。
第2巻では、
ムイシュキンがロゴージンの「くすんだ緑色」をした住まいでの再会から、
ムイシュキンのホテルでの癲癇発作までのページが物凄い(p56〜125)。

ここだけでも世界文学。
テイストは異なるが、
『罪と罰』中で「スヴィドリガイロフの彷徨」とも言うべき彼の自殺までの描写に匹敵しないだろうか? あれより重層的な語りではあるが。


“19世紀のナラティヴに安住した辺境文学”とクロード・シモンあたりが揶揄しそうな安定しきった退屈な物語とは、
『白痴』や『罪と罰』は異なるということの証左でもあろう。

ドストエフスキーの作品では、
一見作者は神に見える。
そう、
初期作品ではその通りだし、
中期でも『ステパンチコヴォ村』などはそうだ。
しかし、
おそらく『地下生活者の手記』から、
彼の小説は一変している。
それはテーマやイデオロギーではなく、
ナラティヴが変わったのではなかろうか? 所謂ミステリ小説とは根本的に異なったミステリアスなナラティヴなのだ。


同時代のトルストイには、
“19世紀のナラティヴに安住した辺境文学”のレッテルが妥当する。
ひょっとすると20世紀のトーマス・マンでさえそうだ。
しかし『地下生活者』以降、
ことにラスト5の大作にはそれは相応しないだろう。
白痴2

その他の感想

付けてて気になりません
理想と現実の板ばさみはどこにでもある
パソコン画面を指示する時に便利です。
アンテナもブースターも両方交換したので
収納に工夫
ご誠実でご迅速なご対応に感謝します!
次男の服に
1ヶ月も経たずに・・・
使い安い、キレイ、美味しい
素敵アイテム。
拍子抜け?
イヌの吠え声をカット!
美智子皇后にまつわる、隠されたエピソードが満載で、皇室ファンには必読の1冊だと思います。それにしても、皇太子(当時)の頑張りには、ほのぼのさせられました
質感もよく簡単に取り付けられました(満足できる製品でした)
少しでもプランクトンに興味があったらとりあえず見てみて!
早期に完成できます
図形に関わる初心者の方にぜひお薦め
なぜ、こんなに美しいのか?
年長の方に生き方や世の中を聞く機会
凍ってました。
孫が選んだ
C型肝炎、予防投与、Mycobacterium、副鼻腔炎について等に記載変更あり
出動回数高し!
しみにもいいみたい!!
ケースとの組み合わせを考えたほうが、よいかも。
特殊なサクセス
なつかしく、おいしい!
十分な質感
すごく良かった!
レイテ沖海戦から硫黄島、東京大空襲、沖縄戦まで
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