完全「一択」か？

上位合格を目指す受験生にとっては、
本書と「司法試験予備試験 短答過去問題集（LEC東京リーガルマインド）」のほぼ二択の感があったが、

H26年度版からLECが一般教養を未掲載。
販売も自社サイト中心にシフトした模様で、
本書以外の選択の余地が激減か？

解説の高信頼度は例年通り。
１頁１題で裏面に解答・解説というスタイル（表裏一体型）で、
活字も大きく見やすい。

昨今の資源保護の動向にも配慮し、
紙を薄くして省資源化。

その分裏面が透けやすくなったが、
濃紺のシートが付属しており、
これを敷くことで全く問題なし。

栞（しおり）代わりにもなり、
個人的には一石二鳥かと。


一般教養の英語は著作権の関係で問題文は掲載不可だが、
出典が記されており、
興味がある方は探し出すことも可能だろう
（受験生に見せてもらったほうが早いけどね）。


こうなったら「法学書院」に頑張ってもらいたいが、
こちらはページ数の削減を図ったためか、
１頁に複数の問題を掲載。

解答・解説も同様に詰め込んでおり、
しかも「問題・解答遠隔型」で、
使い勝手がすこぶる悪い。

さらに英語は問題文は勿論のこと、
出典も明示せず、
解答は番号のみを掲載するという「ウルトラC」を披露（H24年度版参照）。

辰已の完全「一択」時代は、
もはや揺るぎなしか。


寡占による価格の下方硬直性がチョー心配。