欧州でのムスリムテロ事件の背景にある、差別への怒り
著者は中東のエリアスタディや、
西欧でのイスラム移民社会に知見が深い。
イスラム国による日本人殺害事件や、
その直前にあった仏新聞社テロ事件でも、
メディアで解説している。
事件自体は本書刊行直後だが、
両事件を予期したかのように、
欧州社会でその価値観を押し付けられ差別を受けても声を上げられず苦しみ、
ルーツたるイスラムに深く帰依するムスリム移民の実態を伝える。


エルドアンやムルシーを支持する著者のスタンスは明確で、
イスラム主義に強く賛同している。
とりわけ、
本書はトルコの外交姿勢を「同盟国である米国に追随しない」と高く評価している。
まあ、
ほかのイスラム国本(国枝「イスラム国の正体 (朝日新書)」など)を読むと、
トルコのシリア政策の別の意図が読めるので、
本書の見立てが一概に正しいとは思わないが。
また、
イスラム国への攻撃には「また第二のイスラム国が登場するだけ」であるのに、
アサド政権には「樽爆弾攻撃は残虐であり、
空軍力を叩くべきだ。
アサド政権には正統性が一切ない」という説明もうーん。


本書で高く評価できるのは、
第2章の欧州でのムスリム移民の疎外感に関する説明だ。
欧州の移民が就職・居住で露骨に差別を受け不満を募らせてきたことなどを、
著者は長年訴えてきた。
あれだけユダヤ差別に厳しいドイツでも、
ムスリムが公然と蔑視される環境であるのにも驚いた。
私は過去の著者の本を読んで、
「郷に入れば郷に従え」だと思っていたが、
今回の新聞社テロ事件でようやく著者の危機感が伝わった気がした。
順応しようとしても拒絶される。
若いムスリムたちは欧州社会の排他性に怒り、
ジハードに参加する。
著者は、
差別に鈍感であるにもかかわらず自分たちへの攻撃には敏感な欧州を強く批判する。
イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北 (集英社新書)

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